終章 一番きれいな星空の見方

一番きれいな星空の見方

きれいな星空を見るのは人間の最高の贅沢
 
 『「寝っころがり」でなんでもうまく行く』、この本を最後まで読んでいただき心から感謝します。
 
 「寝ころびライフ」の効果効用の専門家として、本を書かせていただきましたが、実は、寝っころがることの一番の効用は、私は、星空を見ることではないかと思っています。
 
 人間の首は、構造上90度くらいしか上を向きません、ですから、座っていても立っていても星空を眺めることはできないのです。
 
 ところが、草原の上に寝っ転がった状態をイメージしてください。目の前一面が星空の海に変わるのです。
 
 特に、都会を離れた離島や、田舎の星空の美しさは想像以上です。
 
 こんなに素晴らしい大自然がすぐ目の間にあるのに、椅子の上で生活している私たちは、満天の星を自分のものにする喜びを知りえません。
 
 だから、寝ころびライフがあなたの人生の価値があるのです。
 
 坂本九の歌で世界的にヒットした「上を向いて歩こう(sukiyaki)っというフレーズが世界的に有名です。でも、私たちは前を向いてしか歩けない、物理的に、上を向いて歩けないのです。
 
 目は、垂直上に並んでなく、水平に並んでいるので前を見てしか、歩けないのです。いったん、歩くのをやめて大地に寝転がり、時間の流れを止め、悠久の宇宙に目を受けてみましょう。
 
 北の空をみると北斗七星がすぐに見つかります。
 
 そして、柄杓の5倍先に輝く北極星は100万年前の光です。100万年という月日は、人類が生まれて今日までがたった1万年なのに、その100万倍、昔の光を見ているのです。
 
 星の光は、途方もない過去の光です。それだけで大きなロマンを感じます。
 
 仕事に追われ、家事に追われ、人間関係のストレスに悩み、50年もすれば、あなたはそんなストレス社会の中で、さまざまなトラブルに遭遇しているかもしれません。
 
 たった数十年もすれば、みんな死に絶え、あなたのことを知っている人は誰もいなくなります。
 
 数十億年も続く、宇宙の中で、星の瞬きを見ているだけで、人間が生きている上で、抱える悩みほど小さなものはないと思えてきます。
 
 だから、私は、一番綺麗な星空の見方を提案したい。
私がお勧めするのは、心がリラックスする人と一緒に、寝転んで星空を見て欲しいのです。
 
 ムーミンで有名なキャラのスナフキンは「キレイなものは全部自分のもの」という名言を残しましたが、夜空を流れるミルキーウェイの星すべてが誰のものではなく、そして、あなただけのものなのです。
 
 この本を読んでくれた人たちに、こう伝えたい。
 
 一人で寝っころがる時は、自分と向き合うこともできるし、2人で星を見ると二人の未来を語り合って、幸せを共有できる。
 
 あなたの理想の「寝ころびライフ」を手に入れてください。
 
まえがき 寝ながら何でもやる時代がやってきた
第1章 まだ座って会議しているの?
第2章 「寝ころびライフ」で人生が逆転する
第3章 「寝ながら会議」したら脳が5倍も活性化する
第4章 寝ているだけで筋トレできる
第5章 寝るたびに寿命が延びていく
第6章 記憶力を高めるには「寝ながら勉強」
第7章 寝てても年収1,000万円
第8章 寝ながら人と世界とつながろう
終章 一番きれいな星空の見方